Booostは2026年8月27日、伊藤忠ファッションシステムと共同で、日本の繊維・アパレルサプライチェーン全体におけるEU環境規制対応を進める業界横断イニシアチブ「ESPR-T」を発足した。
背景には、2024年7月に欧州連合で施行された「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」があり、今後、繊維・アパレル分野では製品ごとの環境性能やトレーサビリティ情報の開示や、デジタル製品パスポート(DPP)の整備などが求められる。要件を満たさなければEU市場での流通が制限されるため、日本企業にとっては重要な経営課題となっているという。
日本の繊維・アパレル業界は工程ごとに多様な企業が連なり、ESPRやDPPへ対応するための情報取得・管理やデータ連携は一社単独で完結しにくい。個社での制度解釈や欧州資料の読み解き、当局対応なども負担となってきた。ESPR-Tは、こうした課題を受け、競争領域ではなく協調領域に焦点を当て、情報や知見、データ活用のあり方を企業間で共有し、国内外への業界全体での対応力向上を目指す。
活動は3段階に分かれる。第1段階(~2026年10月)ではESPRやDPPの最新動向、認証制度、データ開示項目などを整理・情報共有。第2段階(2026年9月~)ではサプライチェーン全体でのデータ連携設計や業務標準化、欧州当局への意見提出を推進する。第3段階ではDPP運用や既存システム連携の実証、導入支援を行い、得た知見を業界全体へ還元するとした。
なお、プロジェクトは新法人ではなく、両社による共同事務局体制で運営するという。
【関連記事】
・booost technologies、「日本をSX先進国へ」プロジェクト発足 伊藤忠商事と資本提携も
・「サステナビリティ」「価値創造」「業務変革」3部門の大賞も決定──日本DX大賞2026
・アルプスアルパイン、サステナビリティ情報開示に「SmartESG」を導入
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
