NECは26日、新省電力サーバ「ECO CENTER」の発表を行った。
同製品は、昨年11月発表の省電力ITプラットフォームへの取組み「REAL IT COOL PROJECT」に基づいて製品化したもので、大企業や官公庁のデータセンターに設置する大規模業務サーバやWebサーバシステムなどの構築を主にターゲットに据えている。
各種省電力部品の採用に加え、メインフレーム、スーパーコンピュ−タの開発で培った高密度実装、冷却技術を駆使し、徹底した省電力、省スペース、および軽量化を実現。また、ヴイエムウェア社の仮想化基盤「VMware ESX 3.5」と同社の統合プラットフォーム管理ソフトウェア「SigmaSystemCenter」との組合せにより、ハードウェアの負荷に応じてアプリケーションサーバを最適配置することで省電力を実現するなど、先進の仮想化・最適化技術にも対応している。
新製品の希望小売価格および出荷開始時期は以下の通り。北米、欧州、アジアなどの海外では、2008年度上期中に販売を開始する予定だ。
構成 | 希望小売価格 (税別) |
出荷開始時期 | 備考 |
---|---|---|---|
最大構成時 (512コア/64サーバ) |
3,990万円~ | 2008年 6月末 |
1サーバあたりCPU×2 8GBメモリ160GBHDD 1キャビネットの消費電力16KW |
国内データセンタ6KW構成時 (192コア/24サーバ) |
1,350万円~ | 2008年 6月末 |
1サーバあたりCPU×2 4GBメモリ160GBHDD 1キャビネットの消費電力6.2KW |
なお、同社のアウトソーシングサービスの新プラットフォームサービス「RIACUBE(リアキューブ)」での採用も予定されている。
【関連リンク】
・データセンターの設置環境に最適な新省電力サーバ「ECO CENTER」の発売について (プレスリリース)