今回の協業では、NTTデータ、NTTデータ ウェーブがTeradataデータベースの完全な並列処理技術による高い分析パフォーマンスとスケーラビリティに着目し、ハイパフォーマンスなビジネスアナリティクスを実現するためにテラデータと3社共同で企業へ情報活用基盤を提案していくという。
ハイパフォーマンスなビジネスアナリティクスとは、多様なデータから高度な分析や予測を高速に処理するもので、最近ではリアルタイムでの在庫管理や偽装クレジットカードの摘発など幅広い分野で活用されはじめているという。
今回は、SAS InstituteJapanが提供する、SASソフトウェアの分析プロセスの主な機能をTeradataデータベース上で実行する、「SAS In-Databaseテクノロジー」を活用したソリューションを提案していくとしている。3社はすでに「SAS In-Databaseテクノロジー」とTeradataデータベースを用いた共同検証を実施し、性能および拡張性において本テクノロジーの高い有効性を確認しているという。とくに、大量データの分析において高速化を確認しており、注目されているビッグデータの分析における活用が期待できるとしている。
今回の協業では、NTTデータは、金融、小売り、製造業など幅広い適用分野を想定し、「SAS In-Databaseテクノロジー」の評価を順次実施するという。NTTデータ ウェーブは、既存のデータ資産をIn-Database処理に移行した際の効果を検証するアセスメントサービスと、In-Database処理を最大限活用したシステム設計および構築サービスを提供するという。テラデータは、評価やアセスメントサービスに必要なTeradata製品をNTTデータとNTTデータ ウェーブに提供するという。企業への提案や導入、プロモーション活動は共同で実施していくという。
「SAS In-Databaseテクノロジー」は、アナリティクスを実現するSASソフトウェアの分析プロセスの主な機能をTeradataデータベース上で実行できるようにした、ハイパフォーマンスコンピューティング技術の1つだという。たとえば、従来SASサーバーで実行していたモデリングやスコアリングなどの分析処理をTeradataデータベース側で実行し、処理済の最終的な分析結果のみをSASサーバーに返すという。
SASの高度な分析をTeradataデータベースのアーキテクチャの強みである超並列処理で直接実行するため、高速な分析処理が可能になり、またSASサーバーとTeradataデータベース間のデータ転送量が削減されるため、処理時間も大幅に短縮されるとしている。