日本ヒューレット・パッカードは、ソフトバンクBBのネットワークオペレーションセンターに向けて、自動故障切り分けシステム「ATiS(Automatic Trouble isolation System)」の構築を行ったと発表した。
これまでソフトバンクBBでは、障害発生時に備えてネットワークの障害監視、および原因特定のために多くのスタッフを確保してきたが、次世代ネットワークや新サービスへの対応を視野に入れた場合の管理工数削減と人材配置の流動性向上を目指してシステム構築を実施。ネットワークインフラの障害監視や故障箇所の切り分けの自動化を行った。
ATiSの構築には、ワークフローエンジン搭載のフレームワーク製品「HP Service Activator」を利用。現場へのヒアリングを通して属人的なノウハウの吸い上げを行い、ワークフローとして標準化したほか、ベータ版を担当部門全員で評価するなど実用性担保のための措置を講じた。システムの導入によって下記のメリットが得られたとしている。
- 運用効率向上
故障箇所切り分けの自動化により、一次故障対応の業務工数を削減
- コスト削減
故障検知から仮復旧までの時間短縮により、障害監視オペレーション担当者の人的コストを削減
- ヒューマンエラーの排除
一次故障対応のシステム化により、ヒューマンエラーの排除を実現
- 人員流動性の向上
業務フロー標準化とノウハウ共有化により、人員の流動性が向上