日本IBMは、企業内のエンドユーザーが社内で使用するアプリケーションを自分自身で簡単に作成できるソフトウェア製品「IBM Mashup Center V1.0」の日本語対応版を出荷することを発表した。6月12日に発表された「WebSphere sMash V1.0」と併せ、日本で初めて開発者向けからエンドユーザー向けまでの企業向けマッシュアップ製品群が出そろった。
マッシュアップとは、異なるサービスやデータを部品として組み合わせ、新しいサービスやアプリケーションを開発する手法。日本IBMでは、情報システム開発者があらゆるデータをマッシュアップし、エンドユーザーが使いやすいように部品化する新製品「IBM InfoSphere MashupHub V1.0」と、エンドユーザーが様々な企業内外のマッシュアップ部品を使って、簡単な操作で自らアプリケーションを作成できるようにした新製品「IBM Lotus Mashups V1.0」を発表した。「IBM Mashup Center V1.0」は、これら2製品を組み合わせたもの。これにより、企業のエンドユーザーが社内外のサービスから部品を取り込み、業務の生産性を高めるWebアプリケーションを簡単に作成することが可能となる。
企業の情報システム担当者やITリテラシーの高いエンドユーザーは、「IBM InfoSphere MashupHub V1.0」を活用して、社内外からあらゆるデータを再利用できる形式(XML形式のフィード)に変換し、それらの部品をカタログ化してエンドユーザーに提供できるようになる。また、企業の基幹システムで利用するリレーショナル・データベースのデータや、部門サーバーに格納されている部門情報、個人のパソコンに保存されているExcelやAccess形式の情報なども部品化することができる。
一方、エンドユーザーは、「IBM Lotus Mashups V1.0」を使用して、「IBM InfoSphere MashupHub V1.0」が提供するカタログからほしい部品を選び、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で部品を重ねることにより情報を連携し、自分が使用しやすいアプリケーションを自ら作成することができる。