株式会社日立製作所 と株式会社NTTファシリティーズが、省電力データセンターの構築において協業することを発表した。。具体的には、両社がこれまで培ってきたグリーンITの技術やノウハウを組み合わせ、IT機器とファシリティが密に連係するデータセンターの省電力運用管理基盤システムを共同開発し、2009年3月の提供をめざす。
また、両社は共同開発の成果を活用し、NTTグループ、日立グループのデータセンターをはじめ、一般のデータセンターに対してもコンサルテーションから設計、構築、運用、保守までのデータセンターソリューションを連携して提供することで空調機消費電力を約10%削減し、CO2排出量を年間約7万トン抑制するという。また、今回開発する運用管理基盤のインタフェースを2008年度中に公開することでデータセンター省電力化を促進する。
日立は、IT分野で統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」をはじめ、システム運用管理ソフトウェア「JP1」などの製品、技術、システム構築ノウハウを駆使して、2012年度にデータセンター消費電力量を2007年度比で最大50%削減させるという目標を掲げるデータセンター省電力化プロジェクト「CoolCenter50」を推進している。
一方、NTTファシリティーズは、ファシリティ分野で、建物、設備、エネルギーをトータルに手がける企業として、環境性と経済性を両立させるGreen Integrationを推進し、高効率空調機「FMACS(エフマックス)」、気流設計などを総合したデータセンター向け空調ソリューション「ACORDIS(アコーディス)」や高効率・高信頼な直流電源システム「DC POWER」、電力使用量や温度等の「見える化」などの先端ソリューションによる地球環境に配慮した次世代データセンターの構築を提供している。