シマンテックは、ハイブリッドクラウドへの対応を前提に製品開発計画を進めており、「Backup Exec 15」の機能強化もその一環として位置づけられる。
「Backup Exec 15」は、VMwareサポートをさらに拡充して、vSphere 6との高度な統合を次のようなかたちで実現しているという。
- 中小規模企業向けの市場で初となる、VMware ESXi 6.0およびVMware vCenter 6.0のサポート
- ソフトウェアデファインドストレージ(SDS)のサポート;VSAN(VMware Virtual SAN)、VVOL(VMware Virtual Volume)
- 高度に統合されたインフラのサポート:VMware EVO:RAIL
- 仮想マシンのサポート強化:2TBを超えるボリュームやGPTディスクを使用した大容量
- 仮想マシンでのGRTサポート、SANリストアのサポート、SATAディスクの高度なサポート
- vSphere 6.0のセキュリティ証明書管理のサポート
また、「Backup Exec 15」では、複数のハイブリッドクラウドのプラットフォームがサポートされるが、このたび、AWS Storage Gatewayクラウドサービスとの統合が可能になった。
「Backup Exec」の既存ジョブや新規ジョブをStorage Gateway経由でAmazonクラウドストレージにシームレスに移行できる。クラウドストレージの利点である自動化、柔軟性、従量課金制を「Backup Exec」からそのまま利用できるため、新製品の導入やアーキテクチャの変更に時間やリソースを費やす必要がなくなるという。
今回、シンプルなライセンス体系「Backup Exec Capacity Edition Lite」を導入し、VMware、Hyper-V、Microsoftアプリケーション、Microsoft Windows Serverなどに対する保護が、テラバイト(TB)単位のライセンス体系で利用できるようになった。
また、仮想環境と物理環境が包括的に保護対象となるため、容量単位のライセンスを必要なだけ使うことができ、データ重複排除など「Backup Exec」の機能をすべて利用できるフルバージョンの「Backup Exec Capacity Edition」でも、同じライセンス体系が採用された。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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