2015年の市場規模は1,921億2,100万円、前年比10.2%増の高成長
これによると、2015年の国内BAソフトウェア市場は、前年比10.2%増の高い成長率を記録し、市場規模は1,921億2,100万円となった。2015年の国内BAソフトウェア市場は、継続的な経営へのデータ活用志向の高まり、ビッグデータ活用の拡大といった中期的な成長基調に加えて、リレーショナルデータウェアハウス管理を中心とするパブリッククラウド上のサービスの伸張と、セルフサービスBIの急速な受容が重なり大きな成長を果たした。
現在のBAソフトウェアは、ビジネス改善のためのレポーティング/予測といった観点での活用が中心になっているが、中期的にはデジタルトランスフォーメーション(DX)によって興される企業の新しいビジネスを支える基盤としてIoT(Internet of Things)やコグニティブコンピューティングと併用されながら活用の範囲を広げていくとみられる。
ベンダーやSIerは継続的なパートナーとしてより主体的な関与を
国内BAソフトウェア市場は、2015年~2020年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)6.4%で推移し、2020年には2,617億6,200万円になるとIDCでは予測している。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリストの草地慎太郎氏は、「BAソフトウェアをDXの基盤として提供するベンダーやSIerは、新たなビジネスモデルを体現するアプリケーションを開発、運用していくための継続的なパートナーとして、単純にIT基盤を提供するだけでなく出資や合弁などを通じてより主体的な関与を持つことが望ましい」と分析している。
今回の発表は、IDCが発行したレポート「国内BAソフトウェア市場予測、2016年~2020年」にその詳細が報告されている。