情報処理安全確保支援士(呼称:登録セキスペ)試験は、平成29年度春期が第1回試験となる。試験範囲は平成28年度秋期試験まで行われていた「情報セキュリティスペシャリスト試験」と同等とされているが、合格後に登録することで、サイバーセキュリティに関する初の国家資格である「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」を名乗れるようになることから注目を集めている。第1回目となる情報処理安全確保支援士試験の応募者は、2万5000人を超えていることが発表された。
平成27年度秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験の応募者数が2万8274人と比較すると約11%の減少だが、平成28年度春期 情報セキュリティスペシャリスト試験で駆け込み受験があった(応募者数3万2492人)と見られることを差し引けば、新制度下の試験としては安定した応募者数だったといえるだろう。むしろ、第1回目というボーナスがなくなる今年度秋期の応募者数にリアルな評価が現れそうだ。
また、同時に発表された平成29年度春期情報処理技術者試験の応募者数は前年同期比110.9%増加し、18万3017人となった。基本情報技術者試験、応用情報技術者試験と高度試験4区分の合計は、いずれも前年同期比110%を超える増加となっている。
中でも高度試験のデータベーススペシャリスト試験の応募者数が前年同期比126.7%と大幅に増加していることから、高度なセキュリティに対する関心が高まっていることが見て取れる。また、情報セキュリティマネジメント試験は2万1162人と、平成28年度春期の試験開始以来3期連続で2万人以上の受験申込みがあったという。
各試験区分の応募者数は次のとおり。
記事初出:資格Zine