最新版は、基本性能の大幅な向上に加え、大規模化し多様化するファイルサーバーの運用に合わせ、効率的にファイルやアクセス権の棚卸しが行えるよう強化したという。
「GDMS Enterprise」は、肥大化対策が行えるファイルサーバー統合管理システム。何か月もアクセスされていないファイルや内容が重複しているファイル、ファイル名が類似しているバージョン違いのファイルなどを可視化し、削除や移動などの整理が行える。また、アクセス権の管理やレポート出力、申請フローなどの機能も「GDMS」だけで行え、ファイルサーバーの運用における作業負担を大幅に軽減することができるという。
「GDMS 4.1 Enterprise」では、管理対象とするファイルサーバーへのスキャン速度の大幅な高速化を実現した。また、管理可能な容量の上限を、GDMSサーバー1台につき100TBまで拡張し、最大10台のGDMSサーバーを連結させることで1PBまでの管理が行えるようになった。さらに、複数ドメイン環境においてもアクセス権管理機能を利用できるよう強化された。
「GDMS 4.1 Enterprise」の主な特徴は次のとおり。
・管理対象とするファイルサーバーへの高速スキャンを実現
「GDMS」による分析に必要な、各ファイルサーバーの利用情報を収集するための「初回スキャン」速度を、従来の4倍以上に高速化。また、追加や更新されたファイルだけを対象とする「差分スキャン」の速度もあわせて高速化した。より短いサイクルでファイルサーバーの状況分析を実行できるようになるので、常時、整理され、統制がとれた状態に保てる。
・管理可能なファイル容量の上限を大幅に拡張
「GDMS」で管理できるファイル容量を、GDMSサーバー1台につき100TBまでに拡張。最大10台まで連結し1PBまで対応可能。従来に比べ、大容量のファイルサーバー群に対してより少ないGDMSサーバー台数で対応でき、運用や管理のコストを削減できる。
・複数ドメイン対応
GDMSサーバーが参加しているドメインと同一フォレスト内であれば、他ドメインのファイルサーバーに対してもアクセス権管理を行えるようになった。事業部やグループ会社といった単位でドメインが分かれている環境に対しても、GDMSサーバー1台で対応できる。