対象とするデータは、事業に悪影響をもたらす可能性のあるKRI(Key Risk Indicator)に基づくものが主となる。似たような値にKPI(Key Performance Indicator)やKGI(Key Goal Indicator)があるが、これらは事業目標に対する指標として、従来からBI(Business Intelligence)ツール等を中心に用いられている。
一方、「KRI Viewer」ではリスクとなるデータを参照するため、海外のERPシステムに異常な値が生じた際、本社ではこれを「予兆」として捉え、早い段階からコーポレートガバナンスに則った対策を取ることができるという。
従来は、各国の支店で業務上の問題が発生した場合に、対象や原因の早期発見が難しかったことや、事後に必要なレポートを依頼し、数日間後に加工されたデータがメールで添付されていたようなものが、「KRI Viewer」の導入により、現地のデータを自動取得できるようになるため、大幅なグローバルガバナンスの改善と業務フローの短縮が期待できるとしている。
このソリューションの仕組みには、Microsoft Dynamics 365のビジネスアプリケーションプラットフォームを用いている。従来のDynamics CRMやDynamics AXなどの特徴は維持したまま、企業の要件に合わせた機能から利用を開始し、クラウドプラットフォームならではの柔軟な拡張が図れることに加え、バックアップやディザスタリカバリーといった情報システムの専門的な対応や運用についてもサービスに含めれていることが、Dynamics 365を基盤に採用した理由だという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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