今回追加したのは、30人分程度の仮想デスクトップ環境を提供できる「VDI(Vertual Desktop Infrastructure)エントリーモデル」と、仮想サーバーを20台程度利用可能な「仮想サーバーエントリーモデル」。これらを活用することで、在宅勤務の試行や、中堅・中小規模の基幹システム、部門単位で導入するシステム、テスト環境など、さまざまな用途に適したITインフラを低コストかつ短期間で導入することが可能になるという。
ハイパーコンバージド・インフラは、サーバーやストレージの集約により省スペース化を実現できることや、機器を増設することでデータの記憶容量やシステムの処理能力を簡単に増強できること、サーバーとストレージ、ネットワークを1つの管理ソフトウェアで統合的に管理できることなどの特徴がある。
一方で、中堅・中小企業や部門単位などで導入するには必要以上に高性能で割高になる傾向があった。また、運用時に不具合が発生した場合の問い合わせ窓口が、機器やソフトウェアによって異なっているケースが多いため、導入企業側で、原因となっている機器やソフトウェアを特定する必要があるなどの課題もあり、よりリーズナブルで運用しやすいハイパーコンバージド・インフラが求められていたという。
日立システムズは、ヴイエムウェアの仮想化ソフトウェアと、ワールドワイドで多くの実績がある米Super Micro Computer社のハードウェアを利用した「ハイパーコンバージド・ソリューション」を2016年から拡販している。
新しい2種類のエントリーモデルは、仮想化技術を活用したソリューションで豊富な導入実績を持つ日立システムズが、さまざまな企業への提案活動を通じて把握した課題やニーズを分析し、その解決のために製品化したものだという。これにより、日立システムズの「ハイパーコンバージド・ソリューション」には、4モデルがラインアップされることになる。