ソフトウェアメーカーによるライセンス監査によって、ソフトウェアライセンスの不正使用が発覚した場合、コンプライアンス違反として企業の社会的信用を失墜させる危険がある。さらに管理不足によるライセンスの過剰購入は、企業のIT資産コストを増大させてしまう恐れもある。また近年では、ソフトウェア利用者を取り巻くさまざまな法整備(著作権法、個人情報保護法、公益通報者保護法など)や、国際基準の制度化(ISO/IEC19770-1)も進み、企業におけるソフトウェア資産管理(SAM)は企業規模を問わず必要性が増しているという。
今回の協業の第1弾として、サイバネットが提供するクラウドサービスの「ISM CloudOne」(「PC&モバイル管理サービス」の名称で提供)と「SMART@SAM」を連携自動化し提供を開始する。サイバネットは、2011年の「ISM CloudOne」販売開始以降、400社を超える提供と国内のみならず海外でも55か国以上の実績を持ち、「SMART@SAM」においても2016年から販売代理店として活動している。これらの実績をベースに幅広い業種・規模のユーザーが抱える、ライセンス管理における課題を解決するとしている。
今回の連携自動化では、「ISM CloudOne」で収集したソフトウェアのインベントリ情報を「SMART@SAM」にインポート可能な形式で自動出力することが可能となり、保有する導入ソフトウェア情報と突合し、使用許諾に基づいてライセンス情報を紐付けすることが可能になる。
「SMART@SAM」のソフトウェア辞書は、ヒット率95%を保証しており、正確性の高いソフトウェアライセンス管理を行うことができるようになるという。さらに、ライセンス情報の登録や棚卸しなどの管理を行うサービスも提供しているため、企業の担当者はインベントリ情報や購入情報を「SMART@SAM」へ提供することで、専門家によるソフトウェアライセンス管理を行うことが可能だ。