日本における電子情報の利活用が促進されるなか、個人情報保護の観点から個人情報を適切に管理する事業者に対し、その活動を普及させる取り組みとして、これまでにJIPDECの提供するプライバシーマーク制度は大きな役割を担ってきた。
しかし近年、プライバシーマークのロゴを事業者が公式HPなどに不正に表示する著作権法違反や、あたかもプライバシーマークを取得している事業者かのようにふるまうアンブッシュマーケティングが消費者からの指摘で発覚する事案が発生している。
そこで、プライバシーマークを使用する付与事業者の権利を保護することが消費者保護につながることから、エルテスではデジタルテクノロジーを活用し、不正利用事業者の検知とその是正をより一層強化するための取り組み支援を開始するという。
また将来的には、国際的スポーツイベントのような公益性の高い知的財産保護を視野に、不正利用の手段として利用されると想定されるSNSにおける分析にも取り組んでいくとしている。
「デジタル・アンブッシュ・マーケティング・プロテクションプログラム(DAMPP)」のサービス内容は次のとおり。
- インターネット上で著作権者及びその許諾取得者以外が、商標または連想される表現を用いて、不当に利益を得ている可能性のあるWebサイト等、不正疑義のある情報を24時間365日体制で検知
- 専門の分析官が検知した不正疑義のある情報を分析し、是正勧告を支援
- 是正勧告後のWebサイトの改善状況を監視
アンブッシュマーケティングとは、世界的なイベントや著名または周知な商標を意図の有無を問わず権利所有者以外が利用することで、顧客誘引力の獲得や信用を獲得するマーケティング活動のことをさす。