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日本ユニシスとマイクロソフト、パブリッククラウドでのフルバンキングシステム稼働に向けた共同プロジェクトを開始

 日本ユニシスは、2007年5月に世界初のWindows Server、SQL Serverを基盤としたオープン勘定系システム「BankVision」を稼働開始し、以来、同システムを導入した地方銀行10行の経営戦略のスピーディな実行、店舗・チャネル戦略や事務集中化へのフレキシブルな対応、TCO削減などに適用してきた。

 今、デジタルトランスフォーメーションの進展を受けて、金融機関には法人顧客および生活者のニーズの変化よりスピーディに対応し、革新的なサービスや新しい顧客提供価値を創出する必要性が増しているという。

 金融機関のIT投資は勘定系システムをはじめとしたSoR(System of Record)から、顧客フロントシステムなどのSoE(System of Engagement)やSoI(System of Insight)などの収益創出領域に振り向けられ、変革の「足かせ」にならない構造のシステムであることが強く求められているという。

 クラウドサービスが急速に市場に浸透する中、日本ユニシスは、2016年度から日本マイクロソフトと共同でMicrosoft Azure(IaaS)上での「BankVision」の検証を進めてきたが、今回、マイクロソフト米国本社Azureエンジニアリング部門との連携や、国内データセンター利用の体制などが整ったことにより、「BankVision」の基盤として、Microsoft Azureの採用に向けた共同プロジェクトを開始することになった。

BankVision on Azureがもたらすベネフィット

 1. BankVisionが目指す新たなコンセプト

 ・戦略的投資機会を生み出すシステム:「BankVision」は、国内コアバンキングシステム初のミッションクリティカルクラウドで実装される、「戦略的投資機会を生み出すシステム」へ進化。

 ・新時代の金融サービス向けプラットフォーム:BankVision on Azureは「新時代の金融サービス向けプラットフォーム」として、堅牢性を担保しながら、異業種やFintechなどと銀行機能をシームレスに連携できるコネクティビティを実現し、新たな収益機会を後押しする。

 2. 実現に向けた3つの挑戦

 (1) 強固な堅牢性と各種規制対応が求められるコアバンキングシステムをパブリッククラウド上で実装:Microsoft Azureの活用により、固定的なIT費用を適正化。守りを固めながらも競争力強化のための戦略投資を支える。

 (2) オープンAPI対応により、周辺システムや先進サービスと低リスク・短期間で連携できるインターフェースを提供:オープンAPI公開基盤「Resonatex」との連携により、多彩なサービスとシームレスに接続。未来のプラットフォームとして金融サービスの高度化・多様化を支える。

 (3) サービス単位で機能をモジュール化、金融サービスの構造変化に応じた戦略を機能の選択で実現:BankVisionのコア化(あらゆるサービスのAPI化、シンプル化、媒体レス)を進め、銀行共通の機能をシンプルで強固な構造に集約。店舗型やサービス限定型などさまざまな業態に必要十分な機能を提供し、今後の業態変化・経営基盤の変化を支える。

 ■共同プロジェクトの概要

  1. フルバンキングシステムなどのミッションクリティカルシステムに求められるサポートレベルに基づくサービス内容(レベルや体制)の検討
  2. Microsoft Azureの新規リリース機能の確認およびテスト
  3. 2016年度からの稼働検証において明らかになった技術的課題への対策の検討
  4. Microsoft Azure上のデータとサービスを利用した、データ活用・分析などの新サービスの検討

 今後は、プロジェクトを通して、BankVision利用行の基盤更改時期などに、順次、Azure化の提案を進めるという。また、BankVisionのコア化(あらゆるサービスをAPI化、シンプル化、媒体レス)をはじめ、DevOps、オペレーションレスなどの開発・保守・運用の効率化を継続して進めると共に、クラウド利用のメリットを最大化するべくSQL DatabaseなどのPaaS(Platform as a Service)活用を進めるとしている。

 さらに、BankVision on AzureやResonatexを活用して、銀行機能を異業種やFintechなどにサービス提供するBaaS(Bank as a Service)について、BankVision利用行の協力を得ながら事業化の検討を進め、金融機関の新たな収益機会の創出や、業種・業態の垣根を超えたビジネスエコシステムによる新たな価値創造を目指すという。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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