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ピュア・ストレージ、初のフラッシュ、クラウド両対応データ保護プラットフォーム「ObjectEngine」を発表

 エンタープライズ向けのデータセントリック戦略の推進を目的とする「ObjectEngine」は、Pure Storageが昨年買収したStorReduce社のクラウドネイティブなテクノロジーに基づいて構築されており、クラウドとオンプレミスの環境間における高速バックアップとリカバリにより、両環境をシームレスに連携させる。

 Pure Storageは、「ObjectEngine」の製品化をStorReduce社の買収後わずか数か月で実現し、フラッシュネイティブの重複排除テクノロジーによる、使いやすく、コスト効率のよいバックアップとリカバリをパブリッククラウドにもたらすことを可能にしたとしている。

 従来のソリューションは、「ディスク→ディスク→テープ(D2D2T)」をベースに構築されてきた。そういったソリューションでは、ホットデータ(頻繁にアクセスされるデータ)とウォームデータ(アクセス頻度が比較的低いデータ)はディスクに保存され、過去のデータやバックアップデータはテープに保存した上でほぼアクセス不能な場所に保管される。

 また、従来型のバックアップ専用アプライアンスはバックアップ性能にのみ最適化されており、リストアにはバックアップの10倍の時間がかかる。しかし、いまや過去のデータは企業にとって極めて価値の高い資源となっており、そのデータへの迅速なアクセスが求められているという。

 「ObjectEngine」の導入により、データ保護対策を近代的な「フラッシュ→フラッシュ→クラウド(F2F2C)」へと刷新し、現行のバックアップワークフローを変更することなく、厳しさを増すバックアップとリストアのSLAを遵守することができるという。

 「ObjectEngine」は、Veritas、Veeam、Commvaultなど、主要なバックアップソフトウェアを利用してデータ保護プロセスを構築している環境にも対応しており、シームレスに機能する。

 「ObjectEngine」によって、企業はクラウドの経済性と従量課金モデルによるメリットを十分に活用することを可能にする。また、従来のソリューションではシステムの復旧に数時間、数日を要していた状況を、数分で復旧が完了する環境へと大きく変化するという。

 このソリューションは、2種類の構成で提供される。

 ■ObjectEngine//A

 ・並外れた高速性:市場で最も先進的な重複排除エンジンにより、バックアップ性能25TB/時、リストア性能15TB/時を提供

 ・優れた効率性:ストレージと帯域幅のコストを最大97%削減

 ■ObjectEngine//Cloud

 ・オブジェクトファブリック:クラウドオブジェクトストレージの仮想化レイヤによるセキュアなエンタープライズ向けプラットフォームにより、クラウドにおける99.999999999%の可用性を提供

 ・クラウドネイティブ:ネイティブ S3インターフェースによるオープン性、統合性、データ移植性を保証

 ・単一名前空間:内部複製されたグローバルな名前空間により、ハイブリッドクラウド環境におけるデータの一元管理を実現

 ・スケーラブル:ほぼリニアにスケールし、クラウドにおいて100PB超の容量、100TB/時の性能を実現

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