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MicrosoftとOracleが本格的にクラウドで手を結ぶ

edited by DB Online   2019/06/06 06:00

本格的なクラウド普及期を目指してさらなる買収、協業もありそう

 ラリー・エリソン氏が率いるOracleがクラウドで出遅れたまま黙っているわけはなく、何らか仕掛けてくるとは思っていた。そのためにまず手を結ぶのは、クラウドサービスのポートフォリオで重なる部分が少ないGoogle Cloud Platformあたりかとも予測していた。開けてみれば、宿敵だったMicrosoftとの改めての握手だった。

 クラウド市場においては、先駆者となるアーリーアダプター的な企業による利用から、今後は顧客層が大きく広がり本格的な普及期に入るだろう。その領域を狙うには、革新的な新しいサービスを提供するだけでなく、従来のエンタープライズITの要求をくみ取った上で、それらを新しいクラウドに最適化したサービスが求められる。今回の2社の動きは、そういったところを見据えた協業とも言えそうだ。

 普及期に入るクラウド市場については、IBMも狙っている。また先日ハイブリッドクラウドの戦略を改めて示したDell Technologiesも同様だ。彼らはVMwareを軸とした環境を提唱している。ちなみにDell TechnologiesとVMware、そしてMicrosoftの3社も先日協業を発表したばかりだ。

サティア・ナデラ氏。2015年のDreamforceのとき
サティア・ナデラ氏。2015年のDreamforceのとき

 クラウド市場の勢力争いでは、圧倒的に優位なポジションを確保しているAWSが存在しているがために、追随する立場の各社がかつてでは考えられなかったような提携の握手をする。AWSのポジションを脅かすような目立った協業効果はまだ見えないが、徐々に勢力地図に変化が訪れているようにも思われる。今年もまだまだ、思いもかけないような買収、協業の動きがまだまだ起こりそうだ。



著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリストとして、クラウド、データベース、ビッグデータ活用などをキーワードに、エンタープライズIT関連の取材、執筆を行っている。

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