3つのガバナンス(データ、モデル、プロセス)に対応
畝見氏はデータやモデルの信頼性を高めるために重要なガバナンスについて紹介した。SAS Viyaは、データ、モデル、プロセスの3つのガバナンスに対応している。まず、データガバナンスにより、IT管理者は各種データソースへのセキュアなアクセスを確保し、そのアクセス制限を中央一元的に管理することができる。その管理下で、分析者はデータソースにアクセスし、必要な加工・変換をおこない、分析用データマートを作成する。そのデータマートは分析者間で共有し活用することができる。
モデルガバナンスは、モデルを統合的に管理することで、容易にデプロイできるようにするためのものだ。
プロセスガバナンスでは、データ統合のプロセス、データプリパレーションのプロセス、モデリングのプロセス、そのモデルを業務に実装する際の意思決定のプロセス。アナリティクス・ライフサイクルに関わる全てのプロセスをグラフィカルなフロー図として描き、実行できることで、プロセス全体の処理の流れを容易に理解できるメリットに加え、最終的には分析業務の標準化、プロセス改変への容易な対応などにも役立つ。
これら3つのガバナンスによって、分析者ごとの冗長な作業や資産を削減でき、それらの資産は分析者間で容易に共有し、再利用し、コラボレーションが促進していく。その結果、人材不足から人材活用へとシフトしていけるようになる。

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吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)
元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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