サイバーセキュリティとデータ保護の組み合わせてサイバープロテクションを実現する
Acronisはスイスとシンガポールに本社を置き、世界中に1,500人ほどの社員を擁する規模となっている。2019年には、グローバルで30%のビジネス成長も達成している。「Acronisではエッジとエンドポイントにフォーカスしています」と語るのは、Acronisの設立者でCEOのセルゲイ・ベロウゾフ氏だ。
10年後には、世界中で1,000億台ものデバイスが利用されるようになると言われている。それらは、ビジネス、生活の中のあらゆるシーンで使われる。それぞれの利用状況の中に、サイバー攻撃などのさまざまな脅威がある。これまでのサーバーやPCを守れば良かった状況から、サイバープロテクションのランドスケープが変わるとベロウゾフ氏は見ている。新たなランドスケープの中では従来の予防も必要だが、リカバリーが極めて重要だと指摘する。
その上で、増え続けるデータを保護することが重要だ。さらにプライバシーも大事でアクセスをコントロールでなりすましを防ぐ必要もある。「これら全てが実現されないと、データを将来に亘り信頼して使えません」とベロウゾフ氏。そのためのサイバープロテクションは、従来のサイバーセキュリティとデータ保護を組み合わせていかなければならないというわけだ。
Acronisではサイバープロテクションのために、Acronis Cyber Infrastructureを提供している。これはソフトウェア定義型のコンピューティング、ネットワーク、ストレージで構成され、汎用性の高いインフラになっている。このインフラの上にAcronis Cyber Platformがあり、このプラットフォームはオープンソース・ソフトウェアで構成されている。そしてその上ではイメージバックアップ機能を提供するAcronis Backupなど、複数のAcronis Cyber Serviceが動くことになる。Acronis Cyber Serviceはパッケージ化されており、Acronisのパートナーが自社のサービスとしてカスタマイズして提供できるようになっている。