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INDUSTRIAL-X 八子知礼社長のDX補完計画 「リソースクラウド」とは

edited by Operation Online   2020/08/26 07:00

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リソースクラウド

 リソースクラウドは、同サービスに商材を載せるパートナー企業や、DXに取り組む事業会社にもメリットがある。

 例えば、IoTソリューションの設備を導入する施工会社だ。IoTの仕組みを買っても設備の設置・施工をせず使おうとしない企業の言い訳を封じるため、リソースクラウドでは施工サービスへの発注もできる。設備の設置・施工はソリューションを販売する企業の役割といった先入観があるのか、「イーサネットのケーブルを刺すだけの作業もされず、買ったIoTソリューションが使われないこともあった」(八子社長)という。

 この施工会社から見ると、リソースクラウドはサブスクリプションサービス基盤になるのだ。本来、現場の視察や設備施工といった作業料は不定期なサービスで、月額料金のようなサービス体系は実現しづらい。リソースクラウドでは、施工会社への支払いをインダストリアルXが立て替え、ソリューションの月額料金から少しずつ回収する建て付けになっている。パートナーの施工会社は従来の料金体系のまま、月額利用料での購入を好む顧客を開拓しやすくなる。

 DXに取り組む企業は、自社の成功体験をリソースクラウドから外販へつなげられる。自社で作ったIoTの仕組みなどを外販するために、新たに受発注の仕組みを整えたり併用する他社製品との販売代理契約を結んだりといった手間が省けるのだ。製造業や小売業といった事業会社でも、ITソリューションの外販といった事業拡大がしやすい。

 あらゆるリソースを集約するからこそ実現できる商材もある。例えば、IoTソリューションと合わせて提供する金融商品だ。工場の稼働実績など、IoTで集めるリアルタイムの情報を活用すれば、柔軟な保険や融資といった金融商品が期待できる。


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著者プロフィール

  • 広田 望(ヒロタ ノゾム)

    物書き、工学学士(応用化学)、理学博士(物理学) 日経BPに入社し、日経コンピュータ記者や日経ビジネス記者を経験。2019年6月にAIベンチャーへ転職し、深層学習を組み込んだサービス開発や人材開発に従事した。

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