SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Press

INDUSTRIAL-X 八子知礼社長のDX補完計画 「リソースクラウド」とは

 INDUSTRIAL-X(インダストリアル・エックス)は、「Resource Cloud(リソースクラウド)」という新しい事業を発表した。同社はIoTなどを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルティングサービスを手掛けている。日本のIoT、クラウドの世界の可能性をいち早くとらえ、ビジョンを発信してきた同社の八子知礼社長に話を聞いた。

 「起業した時から構想していたサービスです」。INDUSTRIAL-X(インダストリアルX)の八子知礼社長は、2020年8月1日からベータ版の提供を始めた「Resource Cloud(リソースクラウド)」をそう紹介した。同社はIoTなどを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルティングサービスを手掛けている。

 リソースクラウドは、DXに必要な商材の受発注ができるウェブサービスだ。IoTソリューションや現場施工、保険などの金融商品、人材など、そのラインアップは多岐に渡る。これらは、インダストリアルXがコンサルティングを通じて提案するDXプランで使う商材一覧だ。「見た目はEC(インターネット通販)サイトのよう」(八子社長)で、同社が顧客に商材を提供するのに使う。

 インダストリアルXがこのサービスを開発したのは、直接の売り上げを期待してのことではない。DXに取り組もうとしない企業の“言い訳”を潰すのが狙いだ。

INDUSTRIAL-X 八子知礼社長
INDUSTRIAL-X 代表取締役 八子知礼 氏

なぜか言い訳ばかりの企業担当者

 人口が減少し、働き手の不足と市場の縮小が目前に迫っている日本ではDXの必要性が叫ばれている。いち早く業務を効率化できれば、他社に先んじて投資をする余裕を作れたり、自社で作ったIoTの仕組みをサービスにして外販したりできる。しかし、「先行者メリットが大きいはずなのに、DXに取り組もうとしない企業が多い」と八子社長は話す。

 DXに取り組もうとしない企業のよくある言い訳が、「実績がない」というもの。AIやIoTなど「新しいソリューションが見たいといいつつ、『実績がないから』と導入しないのはよくある話」(八子社長)。こうした言い訳を封じるため、リソースクラウドでは具体的な導入実績をソリューションと合わせて掲載していくという。

 「人手が足りない」「詳しい人が居ない」といった言い訳も封じる。“複”業人材マッチングサービスを手掛けるAnother worksがリソースクラウドのパートナーになっており、専門スキルを持った人材を募集できる。

 インダストリアルXがDXに取り組もうとしない言い訳を封じるのは、まずは取り組んで見ることが企業の意識を変えるからだ。IoTの仕組みなどを用意し、データを可視化してみると、業務を改善できそうな手応えが感じられる。はじめはやらない言い訳を探しがちだった企業の担当者も、「成果が期待できそうになると態度が変わる」(八子社長)という。

 リソースクラウドが扱う商材を導入すればDXができるといったことはない。DXには、企業の主体的な姿勢が欠かせないからだ。しかし、企業の意識を変える最初の一歩にたどり着くには、DXに取り組み始めるしかない。

次のページ
三方良しのプラットフォームへ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

広田 望(ヒロタ ノゾム)

物書き、工学学士(応用化学)、理学博士(物理学)
日経BPに入社し、日経コンピュータ記者や日経ビジネス記者を経験。2019年6月にAIベンチャーへ転職し、深層学習を組み込んだサービス開発や人材開発に従事した。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/13345 2020/08/26 07:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング