ニューノーマル時代は点在するエンドポイント管理が必須
新型コロナウイルスの感染拡大前後では、働く環境が大きく変化している。以前はオフィスに出勤するのが常識であった。オフィス内であれば、パソコンにはアンチウイルスがインストールされ、社内ネットワークにはファイアウォールやプロキシ、URLフィルタリングなど、ネットワークセキュリティデバイスがあった。オフィス環境の下では、端末は多くのセキュリティの盾によって守られている。
ところが、ニューノーマル時代を迎えた現在、自宅や外出先などあらゆる環境から業務を行うようになった。問題は、オフィス内と比較して、セキュリティの盾の数は少ないことだ。また、DXの推進によりSaaSやパブリッククラウドなど、社外のコンピューティングリソースを利用するケースも増えており、こちらも社内のセキュリティゲートウェイの外にあるため、新たなセキュリティ対策が必要となる。
![社外から業務を行うようになったり(テレワーク)、社外にあるサーバーやサービスを利用するようになったり(SaaS・パブリッククラウド)したため、新たなセキュリティ対策が必要](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/13474/13474_fig01.png)
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このような状況のセキュリティを確保する考え方に「ゼロトラストネットワーク」がある。これは、データにアクセスするすべての端末に対して検証を行い、正当性を保つというもの。また、論理的にネットワークを小さくし、漏えいした場合の被害を最小限にする。Cybereason社においても、ゼロトラストネットワークの考え方に則った製品を提供しているという。
菊川氏は、エンドポイントのデータを守ることが必須であると述べた。オフィス内の管理を離れた場所にエンドポイントが存在するようになった現在、PCやスマートフォンだけでなく、クラウド上のサーバーなども1つのエンドポイントと考え、その中のデータを守らなければならないのだ。
![サイバーリーズン・ジャパン株式会社 マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャー 菊川悠一氏](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/13474/13474_kikukawa.jpg)