データ分析をすばやく、誰もが使えるように進化する「SAS Viya」
まず、登場したのはSASの共同創業者兼CEOのJim Goodnight氏。「世界は数え切れないほど変化してきました。データ活用や分析が世の中に浸透し、疑問への回答や、意思決定のために使われるようになりました」と切り出した。Goodnight氏は、SASのフラッグシップ製品である、AIプラットフォーム「SAS Viya」が、様々な組織の迅速な意思決定に役立っていると語る。SAS Viyaは、AIに加えてデータの管理も可能で、オープンアーキテクチャーによって様々なスクリプト言語をサポートすることでアナリストの要求に柔軟に応えられる。同氏は、SAS Viyaはクラウドネイティブのため導入からすぐにメリットを享受できることも強調した。
そして、導入企業として、金融事業会社CitiのシニアバイスプレジデントJason Gray氏が登場。Citiグループが運営するあらゆる環境からSAS Viyaを利用しており、27時間かかっていた処理を3時間短縮でき、またPythonベースのオープンソース製品と統合してAPI環境を告知し、各種分析を効率化していると述べた。
Gray氏がもうひとつ注目しているのが、AIモデルの作成や調整を行う人材だ。SASが人材育成のため、大学での学習ギャップを特定し、ツールやトレーニングを提供していることを評価。またマウス操作で機械学習や時系列予測、テキストマイニングなどのモデルを作成できるModel Studioなど、プログラミングに詳しくなくても高度な分析ができるツールがあることで、幅広い人材を採用できるようになったとした。
SAS Viyaは、データ分析をすばやく、かつ多くの人々が利用できるよう進化している。それを証明するべく次に登場したのはSASのプロダクトマネジメントチームのJonathan Wexler氏。同社が提供する、新型コロナウイルの世界中の現況やトレンドなどをリアルタイムにレポートするダッシュボードを紹介したあと、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が公開しているデータを使って、新型コロナによる入院に関連する要因の特定を行うデータ分析のデモンストレーションを行った。
Wexler氏は、SAS Viyaの配備が迅速で、共有ワークスペースで関係者がデータを統合・クレンジングできること、GUI操作によってコードを書く必要なくデータモデルを作成できることを示した。