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アドビが調査報告、日本のECの伸びは米英よりは緩やか、電化・アパレルで大きく変化

アドビ:Digital Economy Index(DEI)発表レポート

 アドビはデジタル経済の実態を把握するため、2020年4月からデジタル経済指標「Digital Economy Index」を分析している。2021年5月25日、日本市場に特化した分析結果を発表した。

2021年第1四半期は前年同期比15%成長

<p>アドビ マーケティングインサイト&オペレーション デジタルインサイト担当ディレクター テイラー・シュライナー氏</p>

アドビ マーケティングインサイト&オペレーション デジタルインサイト担当ディレクター
テイラー・シュライナー氏

 アドビのDigital Economy Index(DEI)とは、18の製品カテゴリーを対象に、1億超の製品SKU(在庫管理の最小単位)を対象に、数兆件のオンライン取引を分析したものになる。デジタル経済を分析するため、アドビはAdobe Analyticsを利用している世界中のリテーラーからの同意を得て、匿名化したデータを利用している。この中には日本のトップクラスのリテーラーも含まれる。

 主な分析対象は購入品目、個数、価格である。価格については、リテーラーが提示しているものだけでなく、消費者が実際に購入した価格の両方を分析対象にしているという。また、Adobe Analyticsを使うと、デジタルスペースにおけるカスタマージャーニーに関するデータも得られる。例えば、いつから商品の検討を始めたのか。何回Webサイトを訪問したか。どんなデバイスで買い物をするかなどだ。さらに、これらのデータだけでは購入に関わる選択の理由まではわからないため、データを補強するための消費者調査も実施した。その調査は、米国、英国、日本の3カ国を対象に、各国1,000人以上の消費者(18歳以上)を対象としたもので、2021年2月26日から3月2日、および3月24日から3月29日の間に実施されたものだという。

 2021年第1四半期の調査結果を見ると、世界のeコマース市場は取引高ベースで8,760億ドルに達し、前年同期比38%増と大幅に増加したことがわかった。2020年の第1四半期は、世界全体がコロナ禍に見舞われる前のことだ。この取引額規模について、さらにアドビは2021年末に世界のeコマース市場は通期で4.2兆ドルを超えるまでに成長すると予測している。シュライナー氏は「これはドイツのGDPを上回るもので、日本のGDPよりは小さいが、世界トップ5の経済に匹敵する規模」と解説した。

 一方、日本だけを見ると、2021年第1四半期のeコマース取引高は前年同期比で15%増となった。同期間中の米国は39%増、英国の66%増であり、この2国と比較すると緩やかな増加に留まった(図1)。

図1:日本におけるeコマース取引金額の推移 出典:アドビ [クリックして拡大]

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

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