NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とサイバーエージェントは、8月26日に小売流通企業のDX推進にむけた業務提携を締結した。
本業務提携において、両社は小売流通企業のマーケティング改革および、新たなビジネスモデル創出の支援を目的とした「次世代スマート広告プラットフォーム」などのソリューションを提供。小売流通企業のアプリや、店頭のサイネージなどを新たな広告媒体として活用することで、広告事業を小売流通企業の新たな収入源として確立することを目指すとしている。
具体的には、本プラットフォームによってゼロからデータ活用基盤を構築することなく広告事業へ参入し、新しい収益源を確保することが可能。広告事業の開始にあたり必要となる、ノウハウやリソース不足を解消できるという。
事業概要
「顧客の購買体験」をデジタル活用で向上させる小売流通企業のDX推進
AIを活用し、商圏や購買履歴など各種データから顧客の興味関心・生活シーンに合わせた最適な広告配信を行うことで「顧客の購買体験」を向上させるなど、さまざまなDXソリューションを提供するとしている。
アプリ・店頭サイネージなどを活用した新たな広告事業収入の確立
小売流通企業の持つアプリや店頭のサイネージなどに最適な広告を配信することで、小売流通企業が広告事業収入を得られるビジネスモデルを創出するという。
両社の役割
サイバーエージェント
- 「AI×経済学」による価格最適化、商圏・人流・購買データなどオルタナティブデータのAI分析
- UI/UXデザインとアプリ開発
- 広告配信システムや広告メニュー開発
- 販売網へのセールス、店頭やアプリと連動した広告運用および分析
NTT Com
- モバイルを含むネットワークサービスの提供
- 広告配信に必要なサイネージやIoT機器、およびICTインフラの提供
- データ利活用基盤の提供および、データ利活用によるSmart CXの実現
- グリーンエネルギーを活用したCO2削減ソリューションの提供
両社は今後、最新技術の活用や、より強固なセキュリティサービスによる効率的な広告事業の推進、業務プロセス全体の最適化の検討にも取り組み、小売流通企業の利便性向上を目指すとしている。
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