北海道石狩市とNTTテクノクロスは、同市役所における会議のDX推進に向けて、総合行政ネットワーク「LGWAN」上で、会議AIシステムの試験導入を2022年1月下旬から開始すると発表した。なお、試験導入は実際の業務環境下での運用に向けた最終検証だとしている。
NTTテクノクロスが開発した会議のDX化ソリューションは、会議音声などの非構造化データを個人ごとの会議アーカイブとして一元管理・保管。それにより、いつでも素早く会議を振り返ることができるという。
石狩市は、NTTテクノクロスとの共同実験として、2020年12月より同市役所のネットワークを介さないスタンドアロン端末に会議AIシステムを導入。年間4,000時間かけていた審議会の議事録の書き起こし作業などで効果検証を行い、記録公開までのリードタイム削減など一定の効果があったとしている。
今後、各種AI技術の活用により会議関連業務のDXにも取り組み、市民サービスの向上や行政運営の効率化に努めるという。NTTテクノクロスは、石狩市との取り組みの成果を「LGWAN」上で他自治体にもサービス展開を推進していくとしている。
試験導入の概要
- 期間:2022年1月下旬~3月31日
- 内容:石狩市役所における会議関連業務のDX化による業務改善効果の確認
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役割:石狩市/会議関連業務のDX化による業務改善効果の確認、フィードバック
NTTテクノクロス/NTT研究所の先端技術をはじめとする各種DXノウハウの提供
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