日立製作所(以下、日立)とソラコムは2月21日、両社における協業を加速し、IoTの活用により業務の効率化や価値創出などに取り組む企業向けに、IoTサービスを強化すると発表した。
具体的には、ソラコムが提供するIoTプラットフォーム「SORACOM」との連携を強化。日立が提供するIoT活用サービス「Hitachi Global Data Integration(HGDI)」において、事例をもとにIoTの導入プロセスを効率化し、業界固有の課題解決につながるサービスを拡充するという。
両社は今後、サービスの拡充により、製造・流通、金融、エネルギーなど様々な分野において、国内外でのIoTの活用による事業強化を支援するとしている。
新サービスの特長
1.IoT導入のプロセスを効率化する「HGDI Connect」
「HGDI Connect」は、既に顧客に導入した実績のあるIoTを活用した事例をもとに、必要な「部品(デバイス、ネットワークやアプリケーション)」を組み合わせて提供するIoTサービス。これにより、事業計画・環境構築・PoCといったIoT導入に必要となる一連のプロセスを効率化することが可能だとしている。
「HGDI Connect」では、ソラコムが提供するデバイスやコネクティビティを活用し、IoTシステム構築のコンサルティングからシステムインテグレーションを、日立が提供するという。
2.業界ごとの固有の課題を解決する「HGDI Pro」
IoTを活用して温度管理を支援する「HGDI Pro for コールドチェーン」の提供を3月から開始。医薬品や食品など配送品の品質の維持に向け、倉庫や、集配車両に取り付けたセンサーから、温度や、位置情報、加速度などのIoTデータを収集し、蓄積・可視化することで、温度の異常通知や、遠隔からの温度監視などを実現するという。
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