ノキアは6月3日、同社のNokia Digital Automation Cloud(DAC)と5G固定無線アクセス(FWA)技術を日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)が利用し、奈良先端科学技術大学院大学(以下、奈良先端大)においてローカル5Gネットワークの構築を行なったことを発表した。
発表によれば、新しいローカル5Gネットワークにより、奈良先端大は膨大な量のデータをリアルタイムで収集し、AIと機械学習活に用して実用的な洞察を得ることができるという。
また、高解像度のライブストリーミングが可能になり、より臨場感のある教育体験を提供できるようになるほか、5GやGPSの測位機能を活用して降雨予測の精度向上にもつながるとのことだ。
ノキアのDACは、エンドツーエンドのプライベート・ワイヤレス・ネットワークおよびエッジコンピューティングのプラットフォームとなっており、これは様々な業界の企業が5Gを利用した際に、自動化機能を活用して効率を高めることができるように設計されている。
NSSOLの取締役専務執行役員である大城卓氏によれば、ノキアの実績のあるソリューションとNSSOLの専門技術を組み合わせることで、あらゆる業界の企業向けにトップレベルのローカル5Gネットワークを導入することが可能になるとしている。
さらに、Nokia Fastmile CPEを使用することで、ユーザーは5GのFWAを迅速かつ容易に導入できるとのことだ。
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