インフォマティカ・ジャパン(以下、インフォマティカ)は6月23日、三菱重工業が、インフォマティカのソリューション群を導入したと発表した。これにより、三菱重工業はデータ連携と分析の手段をグループ内で共通化し、より迅速な意思決定とコスト削減を促進する。
三菱重工業は、2020年秋より着手した「データ統合マネジメント基盤」の構築プロジェクトを推進するにあたり、マイクロソフトのクラウド型データ分析基盤「Azure Synapse Analytics」を採用。合わせて、基幹システムやファイルサーバからデータを抽出・変換し、データレイクへ供給するために「Informatica Data Engineering Integration(DEI)」を、データカタログ機能に「Informatica Enterprise Data Catalog(EDC)」を、ユーザーがBIツールやAIなどを使用するための前処理ツールには「Informatica Enterprise Data Preparation(EDP)」を導入したという。
同グループ全体を網羅する新たなデータ統合・分析する基盤は、2021年9月に本番環境の構築が完了。2021年10月より段階的に運用を開始している。共通の基盤を構築したことで、データ利活用の準備工程は、10分の1程度に短縮。また、グループ内の類似基盤を統合したことで、管理運営の総コストの約50%を削減できる見込みだ。
三菱重工業は今後、非構造化データも利活用できる基盤へと発展させ、全社で適切な統制をしていく予定だという。また、データの品質と鮮度を向上する追加ツールの導入と、DWHやデータレイクに機微情報を保管するためのルール策定にも着手している。
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