日立と北九州市は、「ハイブリッドクラウド運用を実現する次世代システム共通基盤構築に向けた共同研究」を、F/S(feasibility study:実現の可能性を探る調査)として開始したと発表した。
北九州市では、2021年12月に「北九州市DX推進計画」を策定し、12の集中取組項目の一つとして、情報システムの標準化・共通化に対応するための北九州市システム共通基盤の見直しを進めている。
本研究は、北九州市のプライベートクラウド上に構築した北九州市システム共通基盤について、将来的なガバメントクラウドとの相互接続運用(ハイブリッドクラウド運用)を想定し、様々な調査・研究を実施するもの。
具体的には、「北九州市システム共通基盤のテスト環境」と「クラウド上に構築した閉域テスト環境」とを専用線で接続し、情報セキュリティを確保しながら当該閉域テスト環境内で基幹系業務システム(サンプル)を円滑に稼働できるか検証する。さらに、ハイブリッドクラウド運用を行うための機能設計および検証などを行うとのこと。

日立は本研究を通して、クラウドサービスの拡充に向けた課題の洗い出しを行い、地方公共団体のハイブリッドクラウド運用に向けた取組を、今後も支援していくとしている。
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