チェック・ポイントの脅威インテリジェンス部門であるチェック・ポイント・リサーチ(以下、CPR)は、2022年7月の最新版Global Threat Index(世界脅威インデックス)を発表した。
今回のレポートによれば、Emotetの世界的な影響力は前月と比較して50%減少しているものの、依然として最も広く使用されているマルウェアとなっているという。
6月にピークを迎えたEmotetだが、7月にはその影響力は減少に通常の数値に戻ったという。しかしEmotetに対する新たな機能の追加や改良は常に見られ、クレジットカード情報を盗む最新のモジュール開発や拡散システムへの適応が確認されている。
日本国内の上位マルウェアでは、前月に続きEmotetが1位となった。5月時点では20.98%の日本企業に影響を与えたが、6月はおよそ6分の1へ減少し3.36%、7月には2.07%へと落ち着いている。
なお世界で最も攻撃されている業種・業界は前月に引き続き「教育・研究」となり、2位は「政府・軍関係」、3位は「インターネットサービスプロバイダー/マネージドサービスプロバイダー(ISP・MSP)」となっている。
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