ビルディングブロック方式で誰でも簡単にアプリケーションを構築可能
monday.comは、2014年にイスラエルで創業、以来成長を続け既に米国NASDAQ市場で上場を果たしている。本社はイスラエルテルアビブにあり、アジア地域の拠点はシンガポール、100名以上のメンバーが日本を含むアジア地域のビジネスをカバーしている。その上で今回、日本に新たなビジネス拠点を開設した。
monday.comは200以上の業界、世界の200以上の国で使われており、15万2000人の顧客がいる。利用している企業規模は、10数名から数1000名と幅広い。「何千ものユースケースが世界中にあること、使い易さ、活用のし易さが、我々のビジネスが急激に伸びている理由です」と言うのは、monday.com アジアパシフィックおよび日本地域担当バイスプレジデントのディーン・スワン氏だ。
monday.comは、プロジェクト管理のクラウドサービスとして認識されてきた面がある。そのため同様のサービスとしてAsanaやWrikeなどと比較されることは多い。monday.comを使えば、もちろんチームで取り組むようなプロジェクトの管理を効率化できる。とはいえmonday.comはプロジェクト管理に特化したサービスではなく、同社が提供するのは幅広い業務に適用できるWork OSだとスワン氏は説明する。
monday.comのWork OSは、IT開発のスキルがなくてもデジタルアプリケーションを誰でも容易に作れるようにするものだ。製造業の製品開発や現場のカイゼン、メディア企業のTV番組制作から製薬企業の治験など、現場担当者がmonday.comを使いアプリケーションを組み上げ利用しているケースが多数ある。
現状、コロナ禍の影響によるワークスタイルの変化、世界情勢の影響による変化を余儀なくされるサプライチェーンの課題、さらに日本では人材不足など、ビジネス環境が急激に変化している。このような状況の中では、従来の業務アプリケーションのように固定化されたアーキテクチャで、開発に高度なスキルが要求され他のアプリケーションとの連携などにも手間がかかるようでは、変化に対応しきれない。そこで求められるのがノーコード、ローコードのアプリケーション開発プラットフォームであり、monday.comのWork OSはまさにそれだとスワン氏は言う。
monday.comのWork OSは、用意されているビルディングブロックを組み合わせて誰でも簡単にワークフローを構築でき、個人でもチームでも利用できるビジュアル的なアプリケーションをすぐに構築できる。顧客管理やマーケティング管理、製品開発や現場業務のカイゼン、共同作業の効率化などを目的に、企業や組織ではさまざまな業務アプリケーションを導入しているだろう。
Work OSではアプリケーションを作るための部品だけでなく、これら業務目的に応じたテンプレートも用意している。テンプレートを使えばすぐに目的の業務のためのアプリケーションが利用でき、それを自分たちの業務に合わせてカスタマイズすることもできる。これらがmonday.comの優位性となる。