アビームコンサルティングは、荏原製作所のDX推進を支援しており、その第一弾として、国内グループ企業の荏原フィールドテックおよび、海外グループ企業のEbara Pumps Canada Corporation(以下、 EPCC)において、経営基盤となるERPの本格稼働を開始したと発表した。
同プロジェクトでは、アビームコンサルティングが提供するビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」をベースに、荏原製作所の業務特性に沿った独自の標準テンプレートを構築。システムの構想策定から実装、導入後の本格稼働までを包括的に実施したという。
また、同社は荏原製作所のAWS環境でシステムを構築。それにより、システム導入の迅速化および、稼働後のトラブルのリスクを最小限に低減し、安定的な稼働に貢献したとしている。
稼働後には、独Celonis SEの日本法人Celonisが提供する業務最適化プラットフォーム「Celonis Execution Management System」を用いたプロセス分析を行い、維持・改善サイクルを回しているという。
荏原製作所は将来的には、ERPをベースとしたデータドリブン経営へ転換するとしている。グローバルでの経営データの一元管理による詳細なデータ分析を可能にすることで、グループ全体でのKPI管理や、経営レベルでのPDCAサイクルを実現し、経営判断の高速化・最適化を目指していくという。
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