リブランディングと連携強化で、さらなる使いやすさを追求
2022年3月から、アドビのサインソリューションはリブランディングを行った。これまで「Adobe Sign」と呼ばれていた電子サインのサービスは「Adobe Acrobat Sign」へと名称を変えている。
企業向けとなる「Adobe Sign エンタープライズ版」も「Adobe Acrobat Sign Solutions エンタープライズ版」となる。「Acrobat」と冠をつけることで文書作成と電子署名は別々のものではなく、一気通貫でシームレスに利用できることをアピールする狙いだ。
電子サインのすべての機能を利用できる「Adobe Acrobat Sign Solutions エンタープライズ版」は企業向けで、高度な機能も入っている。「そこまで要らない」のであれば、Acrobat ProまたはAcrobat Standardを選ぶこともできる。いずれもサブスクリプションで提供される。
齊藤氏は「まずは使ってみていただきたいです。日本企業における電子サインは、まさにこれからという手ごたえを感じています」と自信を見せる。つい最近行われたリアルイベントの展示会場にて、アドビブースへ訪れた人の多くが「(Adobe Acrobat)Sign」に言及していたという。
将来的にはAPIを駆使して、より簡単に複雑なPDFを自動作成することもできるかもしれない。あるいは保存されているPDFからデータを抜き出して、業務システムで活用するようなAPIもある。APIだとプログラミングが必須となるが、高度な開発スキルを持たなくてもPDFを活用できるように、Microsoftのアプリケーション実行基盤「Power Automate」でノーコードで実装を行うことも可能だ。
取材の終わり際、齊藤氏は次のように呼びかけた。「単純にPDFを生成するだけではなく、業務プロセスでデジタル化を実現するための製品やソリューションの幅はかなり広がっています。そうした課題をお持ちであれば、ぜひアドビにご相談ください」