SAP SE(以下、SAP)は1月30日(現地時間)、BMWグループが、デジタルトランスフォーメーションの加速を目的に、SAPとの戦略的パートナーシップを拡大すると発表した。
BMWグループはRISE with SAPソリューションを活用することで、同社のSAPソフトウェア環境全体を変革する。同社は今後、財務、部品供給、倉庫管理、サプライチェーン、生産といった重要なビジネス領域に関するジョイントイノベーションを見越して、クラウド戦略を既存のSAP S/4HANAシステムと融合させていく。これによりBMWグループは今後、より迅速で包括的かつ効率的にデジタル化を進められるようになるという。
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(左から)ガーノット・リル(Gernot Rill)氏、カタリナ・ユング(Katharina Jung)氏、ニコラス・ペーター(Nicolas Peter)博士、トーマス・ザウアーエシッヒ(Thomas Saueressig)氏、アレクサンダー・ビュレシュ(Alexander Buresch)氏、ラルフ・シェラー(Ralf Scherer)氏
同社とSAPは、これまで長年にわたり戦略的パートナーシップを築いてきた。RISE with SAPの一環として、BMWはエンド・ツー・エンドのビジネスプロセス向けクラウドプラットフォームにアクセスできるようになるという。RISE with SAPでは、ビジネストランスフォーメーションを推進する上で必要なアプリケーション、プラットフォーム、ツール、サービスが1つの契約にバンドルされている。そのため、BMWグループは最新のSAPテクノロジーとクラウドソリューションを組み合わせて、ビジネスイノベーションを推進することが可能だ。
BMWグループとSAPは今後、従来型のライセンスモデルから、インフラ、クラウドアプリケーション、オペレーションを対象とするオペレーティングモデルに移行するという。パートナーシップ拡大の一環として、両社は自動車業界におけるビジネスプロセスイノベーションの未来を形づくっていくとしている。
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