2023年8月22日、いえらぶGROUPは、不動産会社・エンドユーザーに対する「住まい探しにおける生成AIの利用状況調査」の実施結果を発表した。
不動産会社の59.3%が生成AIを「業務で使いたい」と回答する一方、生成AIを使えている割合は「毎日使っている」(1.5%)、「時々使っている」(10.2%)と合計11.7%にとどまっている。同社が2023年7月に公開した「SNSの利用状況に関する調査」におけるSNSと同様、「使いたいが使えていない」不動産会社が多い結果となった。
生成AIの利用に際して不安に感じることを尋ねたところ、生成AIを使っていない不動産会社における上位3つの回答は「使いこなす自信がない」(44.7%)、「情報の精度」(43.0%)、「お金がかかりそう」(37.1%)となっている。生成AIを使っている不動産会社では、「情報の精度」(53.6%)、「不安を感じることはない」、「個人情報の保護」(25.0%)という回答が得られたという。
生成AIの利用経験を問わず「情報の精度」が不安という回答は多く、利用している不動産会社の回答では他を大きく離す結果に。なお、1年以内に住まい探しをしたエンドユーザーが感じる「住まい探しで生成AIを利用するときの不安」という質問においても「情報の精度」(62.5%)、「個人情報の保護」(46.8%)と「情報の精度」が唯一過半数を占める回答となっている。
また、生成AIを利用する場合、エンドユーザーが期待する機能として「おすすめ物件の提案」(59.8%)に続き「内見予約」(40.0%)が挙がるなど、住まい探しが便利になることを期待する傾向が表れているという。
一方、不動産会社の回答では「文章作成」(51.1%)が半数を占めており、「業務量の削減」(40.5%)が続くなど、業務を少しでも減らしたいというニーズが明らかになっているとのことだ。
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