NECは、大規模言語モデル(以下、LLM)と画像分析により被災状況を把握する技術を発表した。
同技術には、LLMによる言葉の意味解釈と画像分析による画像の類似性判定を活用。膨大な現場画像の中から利用者の意図に合う画像に絞り込むことが可能だとしている。また、LLMを活用することで、フリーワードにより現場画像を絞り込めるという。被災場所がわからない現場画像については上空画像や地図データと照合し、現場画像の場所を番地レベルで推定し、地図上に表示できるとしている。
また、同技術は現場画像から道路、建物、信号機などの領域を自動抽出し、地図のレイアウト情報(道路や建物などの形状や配置)と照合することで場所を推定するとのこと。これにより、地震の際は建物よりも損壊リスクの低い道路の情報を用いるなど、建物の一部倒壊や道路の一部浸水がある現場画像でも撮影場所を推定できるという。
NECは今後、同技術の2025年度中の実用化を目指すとしている。
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