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資格試験で学ぶシステム運用管理者入門

運用管理スキルを身につけて自分のキャリアプランに厚みを持たせよう

第1回


サーバーの集約化と仮想環境の整備そしてITILV3の登場でますます運用管理技術者に注目が集まっている。本特集では,注目を集めるシステム運用管理技術者を目指す読者の皆さんに資格試験を題材としながら、その学習のポイントを数回に分けて解説する。

経済状況の追い風を受けるシステム運用管理市場

 厳しい状況が続くIT関連業界において,世界同時不況が国内市場に影響を与え始めた昨年度も依然好調だったのが運用管理市場だ。著名な調査会社によると,今後も相変わらず伸びが続くとも断言されている。

 システムの維持・運用に掛かる費用は全体費用の約半分と言われるまで膨れ上がっている。この費用圧縮を解決するためにもシステム運用の最適化が急務なのである。

 活況期には新規業務システムのカットオーバーにおわれ,該当システムだけの部分最適しか出来ていなかったが,景気の減速によって、全体最適を行い,効率向上を図る目的でのシステム運用を見直す時期が到来した。新規の業務システム開発が抑制されている今こそ、運用見直しに手をつけるチャンスなのである。合わせて次の様な外部環境も追い風になっている。

運用管理に注目が集まる理由
  • 運用管理のバイブルであるITILのV3が発行された。
  • 安価なブレードサーバが相次いで各ベンダーから提供されている。
  • 仮想化技術がサーバ統合を実現する環境として実用段階に入った。

資格試験を利用して効率的に運用管理スキルを身に付けよう

 需要の高まる運用管理市場で身を立てようと考える人も少なくないだろう。そんな皆さんにはシステム運用管理に関する資格取得にチャレンジしてみることをお勧めする。運用管理の仕事は現場で身に付ける部分が大きいが、資格試験を上手く活用すれば必要最低限の知識を効率よく学ぶことができる。

 サーバーベンダーやシステム構築ベンダーの技術者だけではなく、情報システム部門や学生の皆さんも是非挑戦してほしい。人気のある主な資格には次のようなものがある。

  • ITサービスマネージャ試験

    システムの運用管理者として、情報システムの安定的、効率的な運用管理を遂行するための知識を問う試験
     

  • ITIL v3 Foundation資格

    企業の情報システム運用に必要な方法論をガイドラインとしてまとめたITILを的確に実行するための知識を問う試験
     

  • JP1エンジニア

    長年にわたって国内トップシェアを誇る運用管理ソフトウェア「JP1」を使ったシステム運用の知識を問う試験。運用エンジニアの登竜門にもなっている。
     

 先に挙げたように資格試験はいくつかあるが、この連載ではJP1エンジニア試験を取り上げる。もちろん筆者が日立製作所の人間であることも関係しているが、それ以上に、この試験が運用管理者を目指す人にとって必要な知識を効率よく身につけるのに適した教材であるという自負があるためだ。実際の職場で他社の製品を使うことになっても、基本的な考え方は必ず役に立つことだろう。

次のページ
JP1エンジニア試験はどの様なものか

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この記事の著者

友成 文隆(トモナリ フミタカ)

株式会社日立製作所 ソフトウェア事業部にてJP1やCosminexusなどミドルウェア全般を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/1858 2009/10/01 10:41

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