NECは、AI活用により児童相談所の業務負荷を軽減するシステムを静岡市と構築した。同システムは静岡市の児童相談所にて2024年4月より運用を開始するとしている。

同システムは、児童相談所内のリスクアセスメントデータと、それに紐づくベテラン職員の知見・ノウハウをAIに学習させることで、通告内容の過去類似事例や、ベテラン職員からのアドバイスなどの有益な情報を提示。経験の浅い職員でもベテラン職員と同じような着想で行動することを支援し、組織全体の対応の質向上を目指すものだという。また、NECソリューションイノベータのホワイトボックス型AIを搭載しており、AIが提示した情報の選定根拠が確認できるとしている。

さらに、面談記録や会議の文字起こしを音声認識AIにより自動で行うことが可能。児童相談における専門的な用語を学習したAI搭載によって職員の負荷が軽減されるという。
NECは今後、静岡市での実績を活かし、同システムについて全国の児童相談所への展開を見据えて電話による通告時の音声文字化など音声認識AIの機能強化を進めていくとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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