SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

予期せぬ事態に備えよ! クラウドで実現するIT-BCP対策 powered by EnterpriseZine

2024年7月10日(水)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

三菱電機とNTT Com、AIを活用した国産のIoT・OT向けセキュリティソリューションを提供開始

 三菱電機とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、日本電信電話(以下 、NTT)と共同開発した、製造現場などに使われるIoT・OT向けネットワーク異常検知システムの提供を、5月28日に開始した。

 同ソリューションは、IoT・OT機器のネットワークトラフィックを監視対象とし、深層学習を活用したAIによる国産の「ふるまい異常検知」ソリューションであり、IoT・OT領域のセキュリティを強化するもの。ネットワークセンサーと分析サーバーから構成されており、ネットワークセンサーは三菱電機が、分析サーバーはNTT ComおよびNTTが開発した。また、ソリューションの一部は、内閣府の政策のひとつである「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」における「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ」の成果を活用しているという。

 同ソリューションは、三菱電機製造現場内で実証を行い、有効性を確認できたことから顧客への提供を開始したとのことだ。

 ソリューションの特徴は次のとおり。

(1) AIによる「ふるまい異常検知」でネットワークトラフィックを解析し、未知の攻撃を検知

 同ソリューションは、ネットワークトラフィックの特徴量を深層学習を活用したAIで分析することで、従来のパターンマッチ型では対応が困難だった未知の攻撃にも対応するという。数十項目のネットワークトラフィック特徴量を評価した学習モデルにより、異常な通信を検知、発報できるとしている。

 例として、通常のネットワークトラフィックに対しては、次のようなパラメーターの変化を検知する。

  • 機器間の通信量、通信頻度
  • 送信元、送信先のIPアドレス、通信ポート、プロトコル
  • 新規通信機器の接続
  • パケットフラッディング
(2)多数の標準仕様プロトコルや独自仕様プロトコルに対応

 監視対象システムごとに異なるIoT・OT機器の標準仕様のプロトコルや独自仕様のプロトコルに対して、仕様によらず通信の特徴を自動的に学習することで、監視対象システムに適応した異常な通信を検知、発報できるという。

(3)既存システムへの接続容易性

 顧客が利用している既存システムのネットワーク機器のトラフィック管理専用ポートに、同ソリューションのネットワークセンサーを接続するだけで、既存システムの構成を大きく変更せずに導入が可能だという。これにより、導入時の業務影響を最小限に抑制できるとしている。

 今後は、顧客の利用形態に合わせた提供メニューを拡充することで、より最適なソリューションの提供を目指すとともに、三菱電機とNTT Comの協業の下、IoT・OT領域のセキュリティ強化を推進すると、両社は述べている。

【関連記事】
Tanium XEMとCopilot for Securityの連携でサイバー防御を強化
ウィズセキュア、「WithSecure Luminen」をローンチ セキュリティチームの人的リソース不足を解決
NRIセキュア、サードパーティのサイバーセキュリティリスクを評価するデューデリジェンスを提供開始

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/19758 2024/05/29 14:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング