SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

AI insideと京都府立医科大学、共同で指定難病の予後予測AIを開発 知見の深い医師と同程度の予測パフォーマンスを発揮

 AI insideは、京都府立医科大学との共同研究の成果として、眼表面希少疾患であるStevens-Johnson症候群の、数年後の眼表面所見の予後(経過の見通し)を予測するAIを開発した。

 このAIを活用することで、発症頻度が少なく経験豊富な医師が限られる希少疾患において、医師とAIが協働し病状の早期発見や経過見通しができるようになるという。

 両者は、2021年より眼表面希少疾患の診断を補助するAIシステムの共同研究に取り組んできた。今回、共同研究の成果として開発した眼表面予後予測AIは、患者の前眼部写真をもとに、指定難病であるStevens-Johnson症候群(SJS)および中毒性表皮壊死融解症(TEN)の眼所見が、数年後にどの程度進行しているかを予測できるとしている。

 臨床現場への導入により、医師は眼表面希少疾患の診療経験の有無に依らず、AIの補助に基づく高い再現性のもと、医師とAIが協働して重症度判定や予後予測が可能に。今回検証に参加した医師グループでは、知見の深い医師と同程度の予測パフォーマンスを発揮することを実証できているという。

 なお、この眼表面予後予測AIは、AI insideが提供するAIプラットフォーム上で、京都府立医科大学の研究チーム自らが開発したと述べている。

 なお、同共同研究は医師の診断補助に直結する実用可能性が認められ、日本医療研究開発機構(AMED)の令和6年度「難治性疾患実用化研究事業」に採択されているという。また、共同研究に関する論文は、2024年4月25日付で専門医学雑誌『Allergy』にて公開されているという。

背景

 眼表面希少疾患であるStevens-Johnson症候群(SJS)および中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、口唇・口腔、眼、鼻などの粘膜にただれが生じ、全身の皮膚に発疹、水ぶくれ、ただれなどが多発する指定難病。眼病変が強い場合には、視力障害や失明につながる難治性瘢痕性角結膜疾患だという。

 年間の発症頻度は人口100万人当たり2.5人ほどの希少疾患のため、知見豊富な医師が限られ、特に重篤な眼病変を伴う症例では、全国一律に十分な医療サービスを提供することが難しいという課題があるとしている。

 また、発症後数年が経過した慢性期においても、眼病変が進行する患者がおり、眼病変の進行を適切に予測し、適切な治療を行うことが必要。しかし、希少疾患であるが故に、同疾患患者を診察した経験がない眼科医も珍しくなく、診療経験が治療に大きく影響してきたという。

【関連記事】
AI inside、損保ジャパンのAI活用支援で業務効率化に貢献 他業界・他業務への展開も目指す
AI insideの最高プロダクト責任者に北川裕康氏が就任 AIプロダクト開発を推進へ
AI inside、生成AIをAI-OCRサービス「DX Suite」に実装

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/19789 2024/05/31 18:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング