オートメーション・エニウェア・ジャパンは、AIと自動化を連携させることで成果をもたらすAI + Automation Enterprise Systemを発表した。
同機能は、第2世代の生成AIプロセスモデルが組み込まれており、AIプロセスの自動化の検出、開発、および展開を加速させるという。また、コグニティブタスクを管理し、企業内のシステム間で自動化を実現するAIエージェントもリリースした。たとえば、プロセスタスクを短縮するほか、価値実現までの時間を短縮するだけでなく、カスタマーサービスオペレーションや財務、IT、人事などの業務ワークフロー全体へのビジネスインパクトを増加させるとしている。
エンタープライズAIエージェントの特徴は次のとおり。
- AI Agent Studioにはローコードツールが含まれており、開発者のレベルを問わず、カスタムAIエージェントを構築、管理、統制できる。開発者は任意の基盤モデルからスタートすることが可能で、これにはAWS、Google Cloud、Microsoft Azure OpenAI Serviceなどが含まれている
- 10月には、検索拡張生成(RAG)のネイティブサービスとAmazon Bedrockを通して、企業の知識をAIエージェントで拡張できるようになる予定。AIエージェントを実行する前に、開発者は、組み込みのプロンプトテストを利用して任意のユースケースに対する出力が適切であることを確認できる
- AIエージェントに組み込み制御が搭載されており、AIや会社データの利用状況を保護および監視し、セキュリティとコンプライアンスを確保できる。新機能には、エージェントとモデルのパフォーマンスの監視と監査、一貫的な使用を実現するガードレール、人による確認とプロンプトテストによるハルシネーション(誤情報)の抑制と出力品質の向上などが含まれる。モデルで処理される機密データは、フューチャーデータマスキングにより自動的に再編集される
AI + Automation Enterprise Systemの基盤となるエンジン「GenAI Process Models 2.0」は、Automation Anywhere独自の生成AIプロセスモデルだとしている。GenAI Process Models 2.0は、LLMだけでは実現できないプロセス検出を迅速化するという。各モデルは、Automation Anywhereのクラウドネイティブプラットフォーム上で稼働するプロセス自動化から得られたメタデータを調整しているとのことだ。
GenAI Process Models 2.0には、次の開発者向け自動Generative化ソリューションセットが組み込まれている。
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Automator AI:生成AIの製品や機能の包括的なセットで、次の機能が含まれる
- Generative Recorder:生成AIフォールバックを利用してUIの自動化を弾力的に構築可能。ソースアプリケーションのインターフェース変更を自動的に検出し、リアルタイムに自己修復して動作を継続することで、自動化のダウンタイムを削減する
- Autopilot:生成AIを利用して、プロセスドキュメントからドラフト版のプロセス自動化に変換することで、各チームは部門横断的にプロセスの検出から自動化まで移行できる。オートパイロットでは、任意のマイニングツールから、BPMN(Business Process Model and Notation)形式の入力を使用して自動化を構築できるようになった
- Document Automation:生成AIの機能強化を活用して、非構造化ドキュメントを含むドキュメントタイプを処理。複雑なテーブルからデータを抽出する機能、30以上の対応言語、拡張モデルオプションを備えている。また、テストおよびセットアップ環境を備え、オンプレミス展開を新たにサポートしている
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