IFSは、Copperleaf Technologies(以下、Copperleaf)の10億カナダドルでの買収を完了した。
IFSは、Copperleafとの連携により資産管理機能を拡大し、エンドツーエンドの資産ライフサイクル管理ソリューションとしての地位を高めると述べている。
Copperleafのソリューションは、企業が影響力の大きい投資の優先順位付け、変化する規制や市場の状況への適応、持続可能性の目標への対応を支援するという。IFSは、IFS.aiアーキテクチャを活用して、Copperleafの既存の資産投資計画機能を強化する計画だとしている。
Copperleafの実績として、たとえばNetwork Rail社の事例があるという。同社はCopperleaf Decision Analyticsを使用して、線路や通信インフラストラクチャなどの資産を統合し、長期的な投資計画のための統一プラットフォームに統合しているという。これにより、設備投資の価値を示す成果ベースの意思決定を行うことで、年間10億ポンドの信号予算を最適化できているとのことだ。
IFSのCEOであるMark Moffat氏は、この買収を「これは、IFSがサービスを提供する業界の意思決定の進化における重大な分岐点です。Copperleafの意思決定分析とIFSの堅牢なエンタープライズソリューションを組み合わせることで、企業はより多くの情報に基づいたリアルタイムの意思決定を行うことができ、複雑で不安定な経済環境を自信と回復力を持ってナビゲートする上で強力な競争優位性を得ることができます」と説明している。
この買収により、IFSはエンタープライズソフトウェアと産業用AIのグローバルリーダーとしての地位を強化し、生産性、効率、持続可能性を向上させるデータ駆動型の戦略的意思決定を行うためのツールを企業などに提供するとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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