米国SAS Institute(以下、SAS)と英連邦事務局は、英連邦諸国にAIソフトウェアとコンピューティングリソースを提供し、多様でグローバルなAI人材を育成するための連携を実施すると発表した。
総額1,000万ドル相当のSASのソフトウェア、コンピューター設備、トレーニングの寄付には、高等教育機関の学生がAIの使用方法を学ぶほか、責任ある活用を身に着ける上でも役立つAI機能とコンテンツが含まれるという。
このプロジェクトは、英連邦事務局の英連邦AIコンソーシアム(CAIC)のイニシアティブであり、小国や若者に重点を置いて技術力を育成することを目的としているとのことだ。
英連邦諸国の高等教育機関の学生と教育者は、SAS Viya for Learnersに無償でアクセスできるという。また、デジタル学習環境である「SAS Skill Builder for Students」と「SAS Educator Portal」にもアクセスが可能。これらのプラットフォームにより、アナリティクスとAIのスキルを構築し、検証するために設計されたデジタルコース、認定プログラム、実践的な学習機会を提供するとしている。加えて、Educator Portalには、アナリティクスコンテンツを簡単にカリキュラムに統合できる教材も含まれると述べている。
英連邦加盟国は56ヵ国、そのうち33の小国がある。SASとの連携では、まずカリブ海に重点を置き、その後他の地域に拡大しながら、5年間で10,000人の学生と教育者に対するトレーニングの実施を目標にしているという。
【関連記事】
・SAS、AIによるインテリジェント意思決定ソリューションのプライベート・プレビューを開始
・SAS、ライフサイエンス・医療業界向けのデータ・AIソリューションを強化 臨床研究開発の向上を支援
・SAS、米国立衛生研究所のプラットフォームにSAS Viyaを追加 多様な生物医学データセットを分析可能に
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア