静岡銀行、Snowflake、ブレインパッドの3者は、2024年10月より、静岡銀行における営業活動の高度化・効率化を目指し、新たな「生成AIチャットボット」の開発に着手した。
静岡銀行では、DX戦略において業務の生産性向上が課題となっており、新営業支援システム「S-CRM」に蓄積された活動情報や顧客情報などをもとに、顧客との関係強化につながる提案をサポートする「生成AIチャットボット」の開発に着手したという。これにより、過去の営業活動情報などを学習した生成AIチャットボットを通じて、顧客の経営環境などの変化に対応しながら商品やサービスの提案につなげることで、業務の高度化・効率化を図るとしている。
また、同取り組みは、営業活動情報など顧客データを含むことから、インターネット環境から切り離した閉域環境内で生成AIを構築できるよう、Snowflakeの生成AIサービス「Snowflake Cortex」を採用。さらに、静岡銀行は2023年1月から導入しているデータ分析・活用プラットフォーム「S-hare」でSnowflakeの機能を活用しており、今回の生成AIチャットボットの開発を通じて、データの保存、抽出、生成AI活用までを一貫して同一サービスで描くことで、シンプルかつセキュアなシステム設計を目指すとしている。
3者は今後、Snowflakeの生成AI環境の構築に着手し、回答精度の向上に向けたプロンプト開発を進め、実運用を見据えたシステム開発や行員への展開、周辺業務への拡張を検討するとのことだ。
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