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Security Online Day 2025 春の陣

2025年3月18日(火)オンライン開催

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『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

IT/デジタル人材市場の定点観測レポート

「静的型付け言語」案件が5年で274.8%増、PMやコンサル需要は高止まり──IT市場動向を紐解く

2024年第3四半期:生成AI関連のフリーランス案件が急増

 「2025年の崖」が迫る中、IT人材不足は年々深刻化しています。正社員採用だけでなく、即戦力となるITフリーランスの需要が急速に拡大しており、フリーランス案件発生数は前年比142%と増加傾向に。特にDX推進におけるプロジェクトマネージャー(PM)やコンサルタント、生成AI関連のスキルを有する人材は引く手あまたの状況で、企業間での獲得競争が激化しています。本稿では、市場全体の動向やスキルトレンドを、2024年12月末時点のレバテックフリーランスにおけるデータをもとに解説します。自社課題の解決に向けたヒントとしてお役立ていただければ幸いです。

ITフリーランス市場が活況──案件発生数は前年同月比142%で過去最高

 2024年12月末時点で、ITエンジニア・クリエイターの正社員転職求人倍率[1]は11.6倍に達しています。正社員求人数は前年同月比で130%転職希望者数も136%と、いずれも過去最高を記録しました。

 また、ITフリーランス市場も活況を呈しています。特に、ITフリーランス案件の発生数は前年同月比142%と大幅な増加。即戦力となる人材の確保やリソースの最適化を目的として、フリーランスを活用する動きが加速していると言えるでしょう。

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 さらに、フリーランスの活用は都心だけに留まらず、地方のIT人材不足を解消する一助としても期待が高まっています。たとえば東京在住のフリーランスが地方プロジェクトに参画するケースや、地方在住のフリーランスが首都圏の案件に携わるケースなど、地理的な制約を越えた働き方が広がりつつあります。レバテックのデータによれば、東京圏在住者による地方案件の成約件数は直近1年で約1.6倍に増加しており、地方企業におけるフリーランス活用が着実に進展していることがうかがえます[2]

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 加えてフリーランス案件希望者数も、前年同月比114%と依然として高い水準を維持しています。

 2020年5月に内閣官房が発表した調査によると、フリーランス人口は約462万人と試算されていました。当時から年齢層も広がっており、フリーランスという働き方が日本でも浸透しつつあることがうかがえます。

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 特に近年、深刻化する人材不足や物価上昇といった社会的背景を受け、副業やスポットワーク、フリーランスへの需要が急速に拡大。2024年11月には「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(以下、フリーランス保護法)」が施行され、取引の適正化や就業環境の改善が図られるなど、フリーランスという働き方をより選択しやすい環境が整備されつつあります。

 個人のライフスタイルや価値観を重視する風潮も強まる中、フリーランスというキャリアを選択する人は今後も増加していくことでしょう。

[1] 求人倍率の定義
【算出式】求人倍率=求人数÷転職希望者数
【求人数】レバテックのエージェントサービスで募集中の中途採用求人数
【転職希望者数】レバテックのエージェントサービスで正社員転職を希望している利用者数

[2] 本稿では、東京圏を「東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県」とし、地方を「東京圏以外の地域」と定義します。この定義は、内閣府が2019年に実施した「若年層における東京圏・地方圏移動に関する意識調査」(PDF)に準拠しています

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迫る「2025年の崖」 DX関連の案件発生数は昨年比1.3倍に

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この記事の著者

安本 敦子(ヤスモト アツコ)

レバテック株式会社 ITソリューション事業部 エンタープライズチームリーダー2018年にレバテック株式会社に入社後、レバテックフリーランスのクリエイター領域の法人営業に従事。2021年より、同フリーランス事業にてレバレジーズグループ初のエンタープライズ営業チームを立ち上げる。現在は、チームの責任者と...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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