生成AI関連のフリーランス案件は、昨年同月比210.3%に急増
生成AI関連のフリーランス案件[4]発生数は、2023年から2024年にかけて爆発的な成長を遂げ、2024年12月には昨年同月比210.3%を記録しました。
案件の内訳を見ると、特にPythonが主力言語として多くの案件で求められており、消費者向け(toC)の事業会社では、社内の業務効率化や消費者向け自動返信機能、応答システムの開発が進んでおり、これらに関連する案件の増加が目立っています。
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たとえば、あるWeb系ベンチャー企業では、toC向けサービスのWebサイトに生成AIを導入するため、データサイエンスチームを増強。同社内にはChatGPTの知見を持つエンジニアがいなかったため、外部のフリーランスを起用することで、AIチャットボットの最適化に成功しました。
生成AIの活用が急速に進展する中、近年は自律型AIと呼ばれる「AIエージェント」にも注目が集まっています。AIは単なる業務効率化や意思決定のサポートの枠を超えて、新たなビジネスモデルの創出にもつながる可能性を秘めているでしょう。こうした変化を受け、生成AIに関する高度な知識やスキルを持つIT人材の需要は一段と高まっています。
しかし、高度なAIに関する知見を持つ人材を社内で採用・育成するには、多くの時間とコストが必要です。そうした背景から、即戦力となる外部リソースの活用に目を向ける企業が増加。フリーランスの活用は、特定のプロジェクトや短期間での成果を求められる場面において、柔軟性と専門性を同時に提供できるなど、企業にとって効果的な選択肢となっています。特に、生成AIを基盤とするイノベーションの実現には、専門知識を持つ外部のエンジニアやコンサルタントの協力が欠かせず、その重要性はますます高まると考えられます。
[4] レバテックフリーランスで発生した案件のうち、生成AIの活用に関するもの(案件名や作業内容、人材に求めるスキル要件にLLM、ChatGPT、生成AI、プロンプト、Copilotなどを含むもの)を抽出