直近5年間で274.8%増 「静的型付け言語」が選ばれる理由とは
直近5年間のフリーランス案件数を言語別に見ると、動的型付け言語は2019年比で207.3%、静的型付け言語[5]は274.8%と、いずれも大幅な増加傾向がみられました。
全体に占める割合に注目すると、2019年と比較して動的型付け言語の割合は17.3%まで減少。一方で、静的型付け言語の割合は35.9%に増加し、需要がより一層高まっていることがわかります。
全案件に占める割合 | 2019 | 2024 | 差分 |
---|---|---|---|
動的型付け言語 | 29.1% | 17.3% | -11.8pt |
静的型付け言語 | 33.5% | 35.9% | +2.4pt |
また、フリーランス案件発生数の推移を見ても「Java」「TypeScript」「C#/C#.NET」といった静的型付け言語の増加が目立ちました。静的型付け言語は、コンパイル時にエラーを早期発見しやすいために開発効率が向上するだけでなく、コードの可読性や保守性の高さも評価されています。これらの特性から近年、金融業界や医療業界など、高い信頼性と堅牢性が求められる分野で静的型付け言語が選ばれる傾向が強まっています。
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特に長期的な安定性やメンテナンス性を重視する開発トレンドや、セキュリティの重要性が高まる中、静的型付け言語の需要は、今後も継続的に拡大していくことが予想されるでしょう。
[5] 主要言語としてJava、TypeScript、C#/C#.NET、C++、C言語、Swift、Goを抜粋