日本電気(以下、NEC)は、通信事業者が基地局などのネットワークインフラを設置する際の計画、設計および建設工事などの一連の業務のモダナイゼーションを実現するソリューションを開発した。
同ソリューションの導入により、RANからコアまでにいたるモバイルインフラ全体の構築にかかる所用工数を従来と比べて約60%削減できるという。サービスの特徴は次のとおり。
- プロフェッショナルサービスの提供:これまでの仮想化基盤の構築で得た知見をもとに、ネットワークインフラを構築する際に必要となる置局設計から、建設工事、試験、保守運用、エリア品質管理に至るまでの業務プロセスを分析し、課題の抽出、ToBe像の立案、モダナイゼーション実行プランの策定を支援。業務プロセスにおける課題の特定、改善、実行支援、効果測定までコンサルテーションを行い、通信事業者の業務プロセスを効率化し、品質や生産性の向上を実現
- モバイルネットワークのモダナイゼーションを実現する技術群をパッケージとして提供:建設業務のプロセスごとに、オペレーションの自動化に必要となる技術群をソフトウェアプラットフォームとしてパッケージ化し、提供。これにより、通信事業者はモダナイゼーションの施策の遂行に注力できるという。同ソリューションはクラウドネイティブに対応するソフトウェア設計の一つで、アプリケーションが独立したサービス群として開発・連携させるマイクロサービスアーキテクチャにて構成されているため、オープンかつマルチベンダの機器に対応可能
- 運用データのリアルタイムでの確認とフィードバックサイクルの高速化:ネットワークの運用担当者が、稼働しているすべての基地局側の運用データをリアルタイムで確認できるという。これにより、運用側の業務効率化に加え、基地局状況のフィードバックサイクルが高速化されるなど、通信品質の改善にも貢献するとのことだ
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