SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2025 春の陣

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

「TBMはファイナンシャルプランナーのような存在」日本IBM、TBM普及に向けて前向きな姿勢示す

 2025年2月19日、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、「TBM(テクノロジー・ビジネス・マネジメント)」にかかわる説明会を開催した。

日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 テクノロジー事業本部 Apptio事業部長 塩塚英己氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 テクノロジー事業本部 Apptio事業部長 塩塚英己氏

 同社は2023年、ITファイナンス/FinOps領域を拡充する狙いなどからApptioを買収、IBM Automationのポートフォリオに加えることで、2028年には約50兆円の市場規模を見込んでいる。このApptioにかかわるソリューションとして「IBM Apptio」「IBM Cloudability」「IBM Targetprocess」を提供しており、これらを包含する方法論としてTBMが存在している形だ。なお、TBMの普及・促進は、非営利団体「TBM Council」によって担われてきた。同社 執行役員 テクノロジー事業本部 Apptio事業部長の塩塚英己氏は、「(TBMは)米国などではデファクトスタンダードとなっている一方、日本での認知は十分でない」と言及すると、IBMでもIT投資の最適化を検証しており、クラウドコストを約30%、アプリケーションのTCOを約25%削減できていると自信を見せる。

[画像クリックで拡大]

 なお既に日本国内では、みずほフィナンシャルグループや横河電機、第一三共などが採用しているとのことだ。

 また、TBMのエバンジェリストとして活動している日本IBM テクノロジー事業本部 Apptio事業部の浅川真弘氏は、「TBMは(民間企業に限らず)すべての企業や組織がテクノロジー投資、コスト、リソースを適切に管理し、ビジネス価値の最大化を行うための方法論だ」と説明。テクノロジー投資・調達などにかかわる部門も拡大する中、CIOはITファイナンスの価値により興味を示さなければならないとした。

 そこで「ITにおけるファイナンシャルプランナーのような存在」がTBMであり、前述した課題解消に向けて活用できると浅川氏。コストの可視化からはじまり、IT予算の統制・最適化、ユーザー部門との協力関係の構築などに取り組むことで、下図のようなビジネス価値につなげていくことが、TBMの基本的な考え方だと示した。

[画像クリックで拡大]
[画像クリックで拡大]

 さらにTBM自体も改善を続けており、たとえばAIの領域であれば、NVIDIAと協業。テクノロジーの進化にあわせて、TBM Councilとして業界ごとのベストプラクティスなどを共有しているという。なお、日本においては「TBM Council Japan」としてローカライズを進めていきたいとした。

[画像クリックで拡大]

【関連記事】
キンドリル、IBM Zを活用できるクラウドサービス「zCloud」を2025年中に提供開始
順天堂大と日本IBM、退院患者と転院先をつなげるAIマッチングシステム開発 電子カルテとデータ連携へ
IBMとSAP、SAP S/4HANAに新サービス オンプレミスからクラウドへ90日以内に移行可能

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/21475 2025/02/19 18:55

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング